ハートブレイクショット?

 小学5年生の長男(当時10歳)が公園で突然死したのは、キャッチボールでそれた軟式球が胸付近に当たったためとして、宮城県柴田郡の両親がキャッチボールをしていた小学4年生の男児2人(ともに当時9歳)の両親を相手取り、計約6255万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が17日、仙台地裁であった。
キャッチボール当たり男児死亡、親に6千万円賠償命令
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20050218i101.htm

被害者の少年とご遺族には悪いけど、こんなことで訴えられるのもたまったもんじゃないですよね。ご遺族の無念も察するに余りありますが、だからといって損害賠償請求までするか?と。
裁判官も裁判官ですよ。その損害賠償のほとんどを認めちゃってるし。「男児にはボールが他人に当たり、死亡することもあるという予見可能性があった」と認定した田村幸一裁判官の考えも理解できません。どーなんですか、田村さん。
こないだTVで裁判官の番組を見ました。裁判員制度がどうとか言ってました。素人には判断の難しい事件、それを裁く裁判官の責任の重さも感じましたし、それをやってのける凄さみたいなのも感じました。
ですが、コレは違うでしょ、コレは。この件に関しても考え抜いた結論がこの結果なのかもしれませんし、そうではないのかもしれません。が、裁判員制度が始まるに伴って、その模範となるべき裁判官が出した結論が万人に疑問を抱かせるってのは少し問題だと思うんですが。
「米国などの海外に比べ、心臓震盪の国内での認知度は低い。」そうです。タダでさえ国内認知度の低い心臓震盪を、小学生が知ってると思えないんですが。ていうか、フツーの子どもは軟式ボールで人を殺せるとは思わないんじゃないですか?仮にぶつけたのが故意だったとしても、死に至ると考えてぶつけたとは思えないんですが。
被告の両親は控訴するそうです。当然って言えば当然ですかね。
タダでさえ子どもが外で遊ばなくなった現代、このまま子どもにキャッチボールもさせられない時代に…。ヒドイ世の中になったもんです。