Amazonの250円引きクーポンで
久しぶりに村上春樹以外の小説を買ってみました。
- 作者: 小川洋子
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2005/11/26
- メディア: 文庫
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この「博士の愛した数式」は、80分しか記憶が持たない数学学者とシングルマザーな家政婦、そしてその息子の不思議な友情がテーマ。映画のメメントが大好きな僕にとっちゃストライクゾーンど真ん中な設定だし、250円割引クーポン使用条件である1500円へちょうど400円くらい足りなかったこともあり、その場のノリで購入。
「博士の愛した数式」とある通り、中心人物は数学学者。なので必然的に数学的な記述が多く、「数学が嫌い」という人にはあまり堂々とオススメできません。が、逆に理系専攻で数学をみっちり習わされたという人にとっては親近感の湧く話かも。数学的といってもカンタンなものばかりなので、数字が苦手な人も十分楽しめると思います。
また、登場人物が阪神タイガースファンということもあり、舞台設定である1990年前後のタイガースにまつわるエピソードが何個か出てきます。阪神ファンなら更に楽しめるかも。
そういうこともあって、理系学生で阪神ファンな僕は予想以上に楽しめました。
ページ数もあまり多くなく、章ごとの独立性が結構高いので気軽に読むにはピッタリの本です。メインの3人の紡ぐ繋がりみたいなのには心が満たされる感じでした。癒し系小説。
一方、主要人物が老学者と家政婦、子供ということもありどうしてもまったりとした展開になっちゃいます。全体を通してストーリーに起伏が少ないので、燃える展開とかは期待しないほうがいいかも。
さっと数時間で読み終わっちゃいましたが、なんともいえない心地よさの残る、後味のイイ作品だったと思います。
あー、でも400円ちょいを数時間で読んじゃったのはちょっと勿体無かったかなー。今度はもっと読み応えのある本を買おう。