万博 第02話

万博行ってきたよPart2。友人の余ったチケットの消費に貢献すべく、昨日再び万博へ行ってまいりました。
前回はほぼ幼馴染といっても過言ではない双子というどノーマルなメンバーでしたが、今回は同じ研究室の同期とともに行ってきました。


6時に駅を出発するとのお達しを受け、朝は4時半に起床。つーか寝付けず結局一睡もできませんでした。前日に「起きれないかもしれないから電話で起こして」と言ってた友人Tを起こすべく5時ごろにTへ電話。


「トゥルルルル…(数回)、留守番電話サービスに切り替えます…」


あの野郎、電源切ってやがる!


なんで起きてないんだよ!つーかなんで出ないんだよ!いや、百歩譲って起きてない、出ないのはまだいいとして、なんで留守電に切り替わるんだよ!!!(笑) 留守電にならなければ鳴らしっぱなしとかで起きるだろーに、それじゃ起こすに起こせないじゃん!
と、そんなわけでTは電話に出ませんでした。予定では5時半に友人H宅に集合となっていたんですが、結局5時半になっても連絡は取れません。確実に寝ているTを放って行くわけにもいかないので友人Hにも連絡を取ってもらうことにし、ウチが近い僕が起こしに行くことに。朝5時半という早朝にノックをするのは気が引けましたがこればっかりは仕方ありません。近隣住民の方ごめんなさい、責めるならT氏を責めてくださいネ。
僕のノックと友人Hの電話の同時攻撃に流石のTも目を覚ましました。ドアを空けるなり「今何時?」と寝坊したのに気付いた様子。普段からネタメーカーなT氏には当日も何かやらかしてくれるんじゃないかというほのかな期待は抱いていましたが、まさか出発前、朝イチでやらかしてくれようとは!(笑) 結局準備があるというTを置いて僕一人で一足先に友人H氏宅へ向かうことに。にしてもほんとオイシイキャラだなぁ、と少し感心。


全員がH氏宅へ集合したのちは順調に行程をこなし、8時過ぎぐらいに万博会場へ到着。閉幕間際ということもあってか、平日の早朝だというのにすごい人だかり。ここ3日ぐらい、入場者数が20万人を超えているだけあります。前回(土砂降りの5月平日。たぶん5万人〜10万人弱)とは大違いです。なんだかんだで入場に1時間弱かかり、入場時には既に疲労を感じる始末。先が思いやられます。


全員が万博来訪は2度目ということもあり、今回は基本的にやりたいように行動しようということで、会場へ入った後「長久手日本館を見たい」というHは別行動をすることになった。「企業パビリオンをまだ見ていない」というTとともに、僕は面白かったというウワサを聞いた三菱未来館へ行くことにしました。


三菱未来館のロボットとか

三菱未来館は朝早かったというのもあってか、待ち時間は50分(だったと思う)程度で済みました。もうちょっと長いものかと予想していたこと、そして基本的に待つ・並ぶのが嫌いな僕でも1時間弱ならOKということもあり、待ち時間は思ったよりも短く感じました。
1時間弱の待ち時間の後、三菱未来館へ入場。三菱未来館は「もしも月がなかったら」をテーマに、月が存在しないときの地球はどうなのよ?ってのをシアター形式で扱うパビリオン。学研でいうと「学習」より「科学」のほうが好きだった僕としては(何を隠そうウチの母親は学研のおばちゃんだったのだ!)、月がないときの地球をシミュレートするというのは非常に興味があったりするわけで、否が応でも期待が膨らみます。
ちょうど前日にニュースで見たロボット「ワカマル」のパビリオン説明を受け入場。シアターで見た動画は多少「こんなの知ってるよ」的要素が多かったとはいえ、なかなか面白いものでした。ストーリーの長さがちょっと短い気がしたのも面白かったが故。NHKのドキュメント番組(9時ごろにやってそうなヤツ)でもうちょっと長めにして放送してくれたら絶対見そう。というわけで個人的には大満足。面白かったッス。


今回の万博来訪において、最優先事項であった三菱未来館を見終わると特に見たいところもありません。というわけで三菱を見終えた11時半以降は前回行けなかった東南アジア、北欧のパビリオン(グローバルコモン4,6)を中心にてきとーに周ることになりました。

まずは位置的に近かったグローバルコモン6、東南アジアのパビリオン。平日とはいえ閉幕間際、さすがにどこも人がどっさりだったんですが、11時半ばとはいえまだ1つ観ただけだし、「全部並んで見てやる!」ぐらいの気概だった僕は全然余裕だったんですが一緒に行動していた友人Tは既にお疲れモード。気を使うのがイヤだった僕は単独行動覚悟で「別に僕と一緒に行動しなくてもイイからね?」と最初に前置きしていたんですが、流石に明らかに疲れてる友人を放置してガンガン突き進むわけにもいきません。結局友人を配慮してコモン6はフィリピン、シンガピール、インドネシアの3つを残して切り上げることに。T君には悪いけど混雑したテーマパークを効率よく周るには単独行動が一番、ってのを実感してしまいました。
でもベトナムの民俗音楽とかタイの民俗舞踊を生で見れたのはよかったデス。いちおー満足。


タイの民俗舞踊。すさまじい笑顔


グローバルコモン6を終えた後、昼ごはんを食べ、これまた楽しみにしていた北欧気味ヨーロッパのグローバルコモン4へ。
早速ベルギー館へ行ったんですが、疲労がピークに達したのかベルギー説明ムービーでT氏ダウン(熟睡)。これまた放置するわけにも行かず、とりあえずT氏を起こしてベルギー館のレストランで休憩。T氏はチェリーのビールを友人に頼まれていたらしいんですが、ベルギー館のビールはお土産どころかテイクアウトすら不可。目的を果たせずT君は残念そうでした。僕個人としてはビールなのにやたらと甘いチェリービールの不思議な味と美味しい焼きたてワッフルに十分満足。やすくてマズいワッフルしか食べたことがなかったので、「ワッフルってこんなにうまいのかよ!」と驚かされました。オススメ。


チェリーのビール。やたら甘い


その後、T君はベルギー館で売っていたアイスクリームを食べたいと言うT君と分かれ、ちょうど合流したH君とともに僕は英国をはじめとした欧州パビリオンを見て周ることに。
グローバルコモン4では北欧共同館(スウェーデンノルウェーフィンランドデンマークアイスランド)を皮切りに、イギリス、ロシア、ウクライナチェコを観覧。5カ国の共催の北欧共同館や超大国ロシア館は展示品が多く観ていて楽しかったし、チェコ館は音楽をテーマにした展示もさることながら、パビリオンの外装が個性的でよかったデス。「UKは外せないでしょ」と勇んで入ったイギリス館はすこし期待はずれ。期待しすぎると反動がおっきいですね。過剰な期待には注意。


ロシア館のマンモス

こうしてヨーロッパ諸国のパビリオンを見たんですが、このころにはさすがに疲れ、スイス、オランダ辺りの長い行列に並ぶ気にはなれませんでした(スイス館外装の「山」の字には強く惹かれたんですが)。きりもよかったので「行列すごいし疲れたし、そろそろ次に行こうか」と次のエリアへ。


休憩所で軽い食事と休憩を取ったあと、H君がまだ見てないというグローバルコモン2(米大陸)へ。コモン2のパビリオンは前回訪問時に全て観たんだけど、同じく以前観た欧州パビリオンに何も言わずに同行してくれたH君の希望となれば断る理由なんてありません。ということで喜んで同行。2度目でしたが前回気付かなかったところとかが見えたし、何よりH君がいいお土産を買えたと喜んでたのでよかったデス。


米大陸パビリオンを3、4館見終わったころにはすっかり日も暮れました。人ごみにもうんざりしてきたので人の少ないところへ行こうと「美濃和紙あかりアート」へ。ここは字の通り和紙と照明のオブジェが展示されており、昼にここに来たH君が「日中見るもんじゃない」と日が暮れてから見ようと思っていたとのこと。グローバルループから少し外れた場所にあるおかげで人も少なく、落ち着いて堪能することができました。


光のオブジェ。他にもいろいろありました


あかりアートをゆっくり見て周った後、別行動を取っていたT君と合流し、僕の希望でアフリカのパビリオン(コモン5)へ。アフリカ共同館は名前の通りアフリカ大陸のいろんな国が入っており、その国々のメインコンテンツが物販ということもあってか、雑多な館内はパビリオンというよりもはや市場。置いてた太鼓をポンポン叩いてたらでっかいアフリカの人が「これはこう叩くんだ!」みたいにノリノリで太鼓をたたき出したりと、活気あるいい雰囲気でした。僕も何か買おうと思ったんですが、多すぎる商品に迷いまくった挙句、結局買ったのは移動中に食べたシシカバブ1本のみ。今考えればネックレスだとか太鼓のひとつでも買えばよかったかなーと思ったりする。


その後スイス館に行こうとしてみたり、お土産を買おうとしてみたものの、ここでもやっぱり長すぎる行列にうんざりして結局断念。終電までには余裕はあったんですが、全員の疲労がピークに達していたので予定を若干切り上げて帰路に。

帰りの電車で一人はぐれた僕。終点で乗り換える際、電車内で仲良く爆睡する2人を見つけたときは思わず吹き出しました。「あやうく車掌さんに起こされるところだったよー」(H君談) 最後までネタを提供してくれたT君H君、ありがとう(笑)

こうして僕の2回目(そんでもって最終回)の万博は幕を閉じました。


今回の万博はとにかく疲れた。なにせ人が多すぎ。前回の万博のときは土砂降りでコンディション的にあまりいいものとは言えなかったけど、それを考慮しても満足感は前回のほうが上。行列に並んでどーこーというより先週の京都観光みたいにひとりのんびりじっくりゆっくりのほうが僕には合ってるなーということを強く実感。
今考えてみると一睡もしてなかった割には結構アグレッシブに行動できたと思う。が、その分同じくほとんど寝てなかった友人たちをちょっと振り回しすぎたかなーとも。僕は「単独行動も辞さない、別行動でもイイよ」ぐらいの気持ちで周ってたので、同行してくれた友人にはすっごい迷惑だっただろーなぁ。もーちょっと集団行動的な思考を持つべきでした、ごめんよT君H君。でもまぁ、僕は自分のペースで見たいところを見たし、友人2人も単独行動で見たいところを見れた(はず)ので、今回の行程はまぁまぁよかったかな、と。そう思いたい。


半年ぐらい続いた万博ももう終わっちゃうのかーと思うとちょっと残念ですね。あと2、3回ぐらい行きたかった気もする。いきなり「やっぱあと半年延期します」とか発表したら面白いんだけどなー。


でもまぁ、あの人ごみはもううんざりだな。