コンフェデ杯 3位決定戦 ドイツ−メキシコ

それにしてもボルヘッティはいい男だなー。

準決勝で負けたもののグループリーグはトップ通過した両チームの対戦。猛攻のドイツ、堅守のメキシコをどう崩すか、って展開を予想していたんだけど試合は予想外にも激しい打ち合いに。結果は4−3(うち延長1−0)でドイツが開催国の面目を保ちました。以下所感。


ドイツは中盤より前がスゴイ。ボールを持つとみんなスーっと動いてイイ位置でボールをもらおうとする。で、その結果いい形でゴール前まで持っていけるんだけど、そこできちんと決められる選手がいるってのがまたスゴイ。これまで堅守を誇ってきたメキシコ相手の4得点がスゴさを実証してます。
けどやっぱりDFがビミョーなんだなぁ。グループリーグのときから得点力は飛び抜けてたけど失点も多かったし、今日の試合も1失点目はモロに軽率なプレーから。「若いチームだから仕方がない」といえばそうなんだけど1点を争う大事な試合ではもっと確実なディフェンスも求められるはず。この辺り不安が残るけど、逆に言えば「若さ=可能性」。DFが堅くなればいいチームになりそうだし、もしかしたらマテウスみたいな選手が出てくるかも知れないし。また「強いドイツ」を見られる日もそう遠くないハズ。


一方のメキシコ、ドイツの攻撃に自慢のディフェンスがズタズタにされる場面も多く、試合はどちらかと言うとドイツペースでしたが、それでも決定力の高さはさすが。特に2得点したボルヘッティの高さ&ポジショニングの良さに助けられた感が。いいところで決めてほしい選手が決めてくれるのは決定力不足を指摘されがちな代表を持ついち日本人としては羨ましさすら覚える。日本だって今大会は結構頑張りましたけどね。
メキシコは前のアルゼンチン戦の疲れからか後半徐々にペースを落とした。ドイツのハンケ退場に伴う人数的優位を生かせなかったのが悔やまれますね。結果的に負けはしたものの、大会通じてFIFAランク7位、大会4位に恥じない試合をしたと思う。


なりふりかまわず攻めまくったドイツがメキシコを突き崩した、って感じの試合でしたが、そのおかげで4−3(しかもシーソーゲーム)というサッカーではなかなか見られないスコア、見られない展開の試合を見ることが出来て満足。この試合の後に「ブラジル−アルゼンチン」もやっちゃうってのは正直もったいない気もする。もーちょっと余韻に浸りたいんだけどなぁ。嬉しい悲鳴。


夜はまだ続く。
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