試験対策

とくにとりえのないウチの会社では、資格の取得を強く推奨されます。だからこのシーズン、「ソフトウェア取れよな」的なプレッシャーがすごい。
言われるままに資格を取るのも悔しいけれど、ここで取っておけば後々文句も言われないのでこの春の取得を目指すことにしました。問題集とかはすでに持っているんですが、分厚い本なので電車の中では読めません。

そこで買ったのがこの本。厚さ1.8センチくらい、文庫本の一回り大きいくらいのサイズに試験範囲の内容がまとめられています。この厚さで午後対策も書かれてるんだから結構頑張ってると思います。何より値段も安い(1000円)。
ですが、やっぱりこの厚さじゃダメなのか、どーも「もう一歩」感をぬぐいきれません。
たしかにこの本をまるまる暗記してしまえば、午前問題くらいならクリアできそうな気はしますが、やっぱり時間をかけるからには身につけたいなぁ、と思うわけです。
大事なキーワードやそれに関するちょっとした説明は載せられているのですが、さらに踏み込んだ説明・解説を読みたいなと思ったときに、この本だとちょっと物足りなく感じてしまうのです。索引もついてないし。
あと違和感を覚える解説がところどころに見受けられます。コンピュータの性能をあらわす「SPEC」に関する説明に、「一般に仕様のことをスペックと言われるほど浸透している」って書かれているのをみてまたがっかり。「性能」の形容詞的に使われる「スペック」をこのSPECというのはアリとしても、「仕様」の「スペック」は「Specification」の略だろう、と。
そういう「んん?」って思うような記述がちらほらあるので、その度に頭を傾げなければならず、なかなか読み進まない(しかも「これであってたっけ?」という新たな疑問が浮かんでしまう)のです。
何かツッコミばかりで気が引けるんですが、細かいことをあと一点言うとすれば、本自体がちょっと古いということでしょうか。この手の受験本といえば春秋毎シーズンといっていいくらい頻繁に出ているものですが、こいつは初版が2005年1月、僕が買った第1版第4刷でも2006年6月。これに関しては「古くたって根本は変わらない」と割り切って買ったので全く後悔はしていません。
まぁ前述したとおり、このサイズ、この値段を踏まえると合格点なんだけど、きっちり勉強するならもう一冊しっかりしたのを買うべきといったところでしょうか。言葉どおり「びみょー」な一冊。


電車の中でパラパラめくってるだけでも、続ければ頭に入るはず。受かれば手当てももらえるし、頑張ってみます。