2010年の音楽をふりかえる
さて皆さん、今年も本ブログ恒例、極私的年間ベストアルバムのご報告の季節でございますよ!
今年は超絶豊作年、いいアルバムが多すぎた!そのせいで選ぶのも結構苦労しました。
が、今回はLast.fmだけに頼らず、自分の好みと直感で選びました!それではどうぞ!
(ベタですいません!いや、今年は本当に難しかった・・・!)
1. Vampire Weekend - Contra
- アーティスト: Vampire Weekend,ヴァンパイア・ウィークエンド
- 出版社/メーカー: XL
- 発売日: 2010/01/12
- メディア: CD
- 購入: 2人 クリック: 81回
- この商品を含むブログ (89件) を見る
すいません、もうやっぱり今年はVampire Weekendの一年だったと言わざるを得ませんよね!
1月にアルバムが出てから、年間通じて万遍なく聴き込みました。文句なしで「今年一番聴いたアルバム」です!来日ライブも死ぬほど楽しかった!そりゃもちろん1STのときから好きは好きだったんだけど、1STのときにはまだ形に出来ていなかったモノを含めて、2NDで見事に花が開いたと思います。
このアルバムを経て、今後VWは「間違いないバンド」の仲間入りを達成できたように思います。
今後、そういったプレッシャーを受けてなお、どのような音を作ってくれるのか、とても楽しみですね!
2. 65daysofstatics - We Were Exploding Anyway
We Were Exploding Anyway[スペシャルパッケージ盤]
- アーティスト: 65daysofstatic
- 出版社/メーカー: 残響record
- 発売日: 2010/05/19
- メディア: CD
- クリック: 6回
- この商品を含むブログ (3件) を見る
2位は65dosの4TH(くらいでしたっけ?)です!
65dosは「Mogwai直系のポストロックバンド」、という位置づけと認識してたんですが、このアルバムを経てその肩書きからうまく脱皮できたと思います。
もともとノイズだけでなく、電子音楽だったり、逆にピアノだったりを取り入れる傾向はあったものの、新しいアルバムでそれらの要素をこれまで以上に採用し、更に上手く混ぜ込んだおかげで今までとは一味もふた味も違う音になりました!
これまでの65dosを期待していた最初こそ違和感はあったものの、今では「これぞ65dos!」とすら思えるくらい、完璧な進化を経ています。
3. Two Door Cinema Club - Tourist History
- アーティスト: Two Door Cinema Club
- 出版社/メーカー: Imports
- 発売日: 2010/03/09
- メディア: CD
- クリック: 15回
- この商品を含むブログ (11件) を見る
アルバム発売前からデビューをずーっとずーっと待ち続けてたTwo Door Cinema Clubの1ST。
キツネメゾンで耳にして以来、ずっとアルバム出るのを待ってたんですけど、そのアルバムが軽快さと疾走感を併せ持つ、万人にとって実に聴き易い、捨て曲なしの最高のアルバムになっちゃったものだからたまりません!
個人的に、この手の音楽のアルバムにはいわゆるチルアウトなんてものはいらないと思うんですが、このアルバムにはそういったものがなく、最初から最後まで高いテンションを保ったままぶっ通しで聴ける、楽しいアルバムになってます。
おかげで「自分だけが好きなバンド」から「みんな大好きなバンド」になっちゃった感はありますが、彼らのよさを共有できるのであればそれも望むところ!
自分は行けませんが、今度の来日に行かれる方、存分に楽しんできてください!
4. Ash - A-Z Vol.1
- アーティスト: ASH
- 出版社/メーカー: アール・アンド・シー
- 発売日: 2010/04/07
- メディア: CD
- 購入: 3人 クリック: 22回
- この商品を含むブログ (26件) を見る
ASHのA-Zシリーズの一枚目。今年はホントにASHのよさを再認識する一年でした。
特にこのアルバムがキッカケというわけではないけど、1月ごろから徐々に聴きなおしだして、ちょうどいい頃合にA-Zシリーズという捨て曲なしのアルバムが出てしまったものだから、それはもうハマらざるを得ないでしょう!
(ずっと根に持ち続けてる)アジカンフェスでちゃんと観れなかった雪辱も、こないだの来日でようやく晴らすことが出来たし、本当にASH充な一年でした♪
5. Ratatat - LP4
- アーティスト: Ratatat
- 出版社/メーカー: Xl Recordings
- 発売日: 2010/06/08
- メディア: CD
- 購入: 1人 クリック: 9回
- この商品を含むブログ (6件) を見る
Ratatatの4TH。今作で完全に、自分たちのスタイルを確立しましたね!
2NDから3RDへの変貌が「進化」だったとすると、3RDから4THは「深化」にあたるかと思います。基本的にLP3の路線をそのままに、打ち込みを多用したビートと超かっこいいギターリフでRatatatにしか作れない独特の音になってます。
Mogwaiの前座で来てた時、既に好きだったにも関わらず行かなかった後悔が、良作を出されるたびに強くなってます…。早く来日してください!
6. 相対性理論 - シンクロニシティーン
- アーティスト: 相対性理論
- 出版社/メーカー: みらいrecords
- 発売日: 2010/04/07
- メディア: CD
- 購入: 32人 クリック: 1,463回
- この商品を含むブログ (370件) を見る
相対性理論の2ND。
去年1STを出したばかり、かつマルエツはソロでいろいろ出しまくり、というのを考えるとなかなかのペースだけど、やっぱり相対性理論は相対性理論、まるえつソロとは違うバンドならではの音で
1STのときも思ったけど、この人たちはホントにしっかりした音を鳴らしますよねえ。まるえつの声にスポットがあたりがちだけど、ああいう声が映えるのも、基礎がしっかりしてるからこそだと思います。ホント好き。
7. Interpol - Interpol
- アーティスト: Interpol
- 出版社/メーカー: MATADOR
- 発売日: 2010/09/07
- メディア: CD
- クリック: 6回
- この商品を含むブログ (8件) を見る
Interpolの新譜、セルフタイトルです。
このアルバムには1STの"Obstacle 1"や"PDA"、2NDの"Slow Hands"とか"C'mere"、3RDの"The Heinrich Maneuver"みたいな「わかりやすいリードトラック」というのがない(強いて言えば"Barricade"なんだけど、さっき挙げたのに比べるとやや破壊力が落ちる?)のでこの順位になってしまってはいるものの、InterpolはInterpol、このアルバムも大好きなことに変わりはありません!
でも、アルバムには参加しているとはいえ、ビデオとかライブ映像とかを観ていて思うのが「ああ、カルロスがいない・・・」というところ。カルロスがいないとやっぱりバンドが絞まらない気がします・・・。
ともかく、そろそろ来日してくれることを切に、切実に期待しています。
8. Blood Red Shoes - Fire Like This
- アーティスト: Blood Red Shoes
- 出版社/メーカー: Imports
- 発売日: 2010/03/02
- メディア: CD
- クリック: 6回
- この商品を含むブログ (1件) を見る
Blood Red Shoesの2ND。1STの流れをそのままに、より密度の濃い音になってます!演奏も上手くなった?
やっぱり僕はわかりやすいギターサウンドが大好きなんです!ローラのギターも例外ではありません!スティーブンのドラムと合わせて、バランスのよさがとてもイイと思います。
サマソニのBRSもすっごい楽しかった!また来年、再来年あたりに観たい!
9. OK Go - Of The Blue Colour Of The Sky
- アーティスト: Ok Go
- 出版社/メーカー: Capitol
- 発売日: 2009/12/15
- メディア: CD
- 購入: 1人 クリック: 12回
- この商品を含むブログ (10件) を見る
OK Goの3RDだっけ?1STのエモい感じ、2NDのインディな感じを経て、3RDで一気にサイケポップな感じになったため、初めて聴いたときは正直驚きを禁じえませんでした。
けど、もともとがポップなだけあって、結構どんな感じにも合うみたいです。なんだかんだで結構聴きました。
音がだいぶ変わっただけに、どんなライブをするのか気になるところです。ぜひ見たい(ストリーミングで見た感じでは、意外とライブ映えしてた気がします)
そしてやっぱりOK Goはビデオがすごい(笑) 上のビデオ以外にも、このアルバムだけで6個ぐらい?凝りに凝ったビデオがあります。
気になる方はぜひともYoutube等で見てみてください!
10. Klaxons - Sufring The Void
- アーティスト: Klaxons
- 出版社/メーカー: Polydor UK
- 発売日: 2010/08/31
- メディア: CD
- クリック: 13回
- この商品を含むブログ (20件) を見る
マジメな話、「トップ10」という感じに10位で区切るとき、今年みたいな豊作年は「どれを切るか…」ということですごく悩みます。実際めっちゃ悩みました。
気持ち的には、Klaxonsのほか、The Album Leaf、MGMT、We Are Scientists、Jamaicaの5組は「同率10位」と言ってもいいくらいだったのですが、発売時期とか聴いた頻度とかから無理やり1つ、Klaxonsに絞りました。
Klaxonsはデビューアルバムがセンセーショナルすぎたせいか、このアルバムは比較的地味な印象がありました。だけど、聴けば聴くほどKlaxonsらしさが際立ってきて、「なんだ、ちゃんとKlaxonsしてるじゃん!」とますます好きになりました。
以上、悩みに悩んで出した、極私的アルバムオブザイヤー2010でした。
改めてみてみると、今年はギターバンドっぽいのが多いかな?
今年のTOP10、他のバンドも含めて言えることですが、やっぱり僕は基本的にギターロックが大好きなんです!そういう基礎を再認識できた、幸せな一年でございました。
その他、ギリギリTOP10から漏れたアルバムなど、次点は以下のとおり。
The Album Leaf, MGMT, We Are Scientists, Jamaica, Weezer, Darwin Deez, The Chemical Brothers, Four Tet, The Drums, These New Puritansといった感じ。他にもCrystal CastlesとかDelphicなど、まだまだ漏れてるのもいっぱい。
こうやって振り返ってみると、今年は本当に粒ぞろいで「耳がたりない」一年でしたねー!
来年も自分、そして皆様にとって音楽的に良い年であることを祈っています!